WISDOM Xの使い方
WISDOM Xは、あなたが入力した質問に、インターネットにあるいろんな人の意見や事例を探してきて回答します。従来の検索エンジンとは異なり、端的な回答を場合によっては数百件表示しますので、情報の全体像や価値ある想定外を把握するのが容易となります。WISDOM Xの開発は、そうした情報の全体像や価値ある想定外を、考えるヒントや「気付き」として、様々な分野でのイノベーションやリスク管理等でご活用いただけるのではないかということで開始されました。 現在は、次世代音声対話システムWEKDAや 高齢者介護用マルチモーダル音声対話システムMICSUS等のコンポーネントとしても開発が進んでおります。
WISDOM Xをお使いいただく際、質問は、下の図にあるように、ページの一番上にある四角い箱に入力し、「質問する」ボタンをクリックしてください。また、WISDOM Xのアクセス直後の画面には、「なに?」のような質問のタイプごとに質問の例が並べられていますが、それらの質問をクリックしても、質問を入力した時と同じように回答が表示されます。また、質問を入力する箱の左側に「おすすめの質問」と書かれていますが、これをクリックすると、質問の例のリストが表示され、この中の質問をクリックしても、同様に回答が表示されます。
また、回答の表示方法は、「なに?」「どうやって?」等の質問のタイプごとに変わりますが、「なに?」「どうなる?」といったタイプの質問の回答は、クリックをすると新たにウィンドウが開き、その回答が抽出された元テキストのスニペット表示や、情報源となったWebページのURLが表示されます。URLをクリックすれば、情報源となったWebページを見ることができます。「どうなる?」のタイプの場合は、URL等に加えて、情報を深掘りするための質問も表示され、また、その質問をクリックすると回答も表示されます。例えば、最初に入力した質問が「リニア新幹線が開通するとどうなる?」だったとして、表示された回答のうち、「国際競争力を高める」という回答をクリックしますと、深掘りのための質問として「東京、大阪、名古屋をリニア新幹線でつなぐと国際競争力を高めるのはなぜ?」といったものが表示されます。この質問をクリックすると、「国際競争力を高める」という回答の根拠が表示され、その回答の信頼性を判断する材料を得ることができるかもしれません。
その他のタイプの質問である「どうやって?」「なぜ?」等では回答をクリックしても新たにウィンドウは表示されませんが、回答の下等に情報源となったWebページのURLが表示され、それをクリックすることで情報源のWebページを直接閲覧することができます。
「なに?」のタイプの回答の場合、文字のサイズはWISDOM Xが回答の正誤を判断した時の確信度を表します。大きな文字で書かれた回答ほど、WISDOM Xが確信をもった回答であることを示します。残念ながら、WISDOM Xは機械による処理を行っているだけであり、多々間違いをしますし、元のWebページの内容が適切でない可能性もありますので、 回答の適切さ、信憑性は、回答とともに表示されるURLから辿れる情報源のWebページをご覧になったり、他の質問を入力し、その回答をご覧いただくなどして、ご自分で総合的にご判断ください。例えば、最初に入力した質問が「ふわふわのパンケーキを焼くのに何を入れる?」で回答に「お豆腐」と表示されたとすると、「ふわふわのパンケーキを焼くのに、お豆腐を入れるのはなぜ?」といった追加の質問を入力すると、「お豆腐」という回答の根拠が表示されるかもしれません。(もちろん、その回答の根拠自体の信憑性も総合的にご判断をいただく必要があります。)
NICTでは、WISDOM Xに最初にアクセスした際に表示される「WISDOM Xご利用の条件」に記載しました通り、回答内容が正確であること、不快な内容や有害な内容を含まないものであること、利用者が意図していない情報を含まないものであることなどを一切保証いたしません。また、いずれの回答結果もNICTの主体的な意思決定・判断・意見を示すものではありません。以上を十分にご理解の上、WISDOM Xをご活用、もしくは楽しんでいただければ幸いです。